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朝活読書サロンCollective Intelligence

月二回渋谷で開催している朝活読書サロンCollective Intelligenceに集う本をこよなく愛するメンバーのブログ

【「見る」という行為に関する深い思索】『この世界を知るための人類と科学の400万年史』

こんにちは。readingsalonのブログ、共同執筆者の北澤です。毎月第一日曜日に、一ヶ月で読んだ本の中から選りすぐりの一冊を紹介していきます。のはずですが、先週はスコーン!と更新するのを忘れていました。


しかも、直近の朝活読書サロンは二度寝して欠席するという誠にもってお恥ずかしい醜態もさらす始末。しっかりしてちょうだい!とママ&チーママから叱咤の声が飛んできてもおかしくなりません。ごめんなさい。


本当は前回の朝活読書サロンで紹介する予定だった本をこちらで紹介します!


レナード・ムロディナウ著、水谷淳訳『この世界を知るための人類と科学の400万年史』



科学研究という営みの歴史を辿ることで、科学の本質、科学者の人間的な側面、人間特有の自然の見方を探ります。何よりも本書で感じ入ったのは「見る」という行為に関する深い思索です。アリストテレスニュートンハイゼンベルクと何が行われてきたか。


二千年近くに渡り科学の進歩を妨げてきたアリストテレスの呪縛をニュートンが破壊し、目の前の事象を受け入れるためにニュートン的な世界観をハイゼルベルクが捨て去った。視点を変える=全く新しい概念を受け入れるのがどれほど難しいか想像できますか?


この世界を少しだけ違うように「見る」ことをしてきた先人たちが、それぞれの空想を次々と膨らませてきたことにより、人類の知識は進歩してきました。ある問題を別の角度から捉え直して見てみることが大切なのですね。言うは易く行うは難しでありますが。


著者の父親がこう言ったそうです。数百年前の世界を見ると今日感じられるのとは全く異なる現実が見えてくる、と。つまり、見る角度を数百年前の目線に置き換えてみれば「新しい」何かが見えてくるのかもしれません。世界を少しだけ違うように見てみよう。


本書読む前にとても良く似た別の本を読みました。スティーヴン・ワインバーグの『科学の発見』という一冊です。過去の偉人が積み上げてきた方法や理論を現代の観点で批判することに躊躇しない、ウィッグ史観の確信犯が放つ「不遜な歴史書」と銘打たれたもの。



合わせて読むことで楽しさのシナジー効果が期待できる二冊です。ちなみに、私は『この世界を知るための人類と科学の400万年史』押しです。先に『科学の発見』を読んでおいてからこと楽しめたのですが、然るべくその順番で読まされたはずと信じているからです。


是非ご一読を!