【東日本大震災】5年目を迎える、地域の目。/ 『南三陸から』
おはようございます、共同執筆者の梶原です、、すっかりご無沙汰してます(汗
さて、2011年3月11日から4年が過ぎ、5年目を迎えようとしています。そこに至る道筋をとまでいうと大げさですが、大上段からではなく、地域の等身大の“目”が伝えてくれている写真集と、そう感じます。
『南三陸から 2011.3.11~2011.9.11』(佐藤信一(写真))の感想(9レビュー) - ブクログ
撮り手は佐藤信一さん、題名にもある“宮城県南三陸町”で写真館を営み、ご自身も被災されています。被災直後の様子から現在に至るまで4冊、最初の2冊は半年ごと、3冊目からは1年ごとの記録が綴られています。今は「2013.3.11-2014.3.11」を追いかけた4冊目が出ています。
地場でその土地に根差しているからこそ撮れる、、いや、撮れない写真たちだと、そう思います。
1年の風景の移ろいにありたっけの愛おしさをこめて、一葉一葉を丁寧に。写真と言うのはただ映すだけではなく、そこには“想い”を込めることができるのだなとも。
“何度も足を運んで頂く事が私たちには何よりの励ましです。”
この一言を受けとって、寄り添って歩いていければ、なんて。
少しづつでも変わっているのだろうか、人々の表情に、街並みに明るさは戻りつつあるのだろうか、、奇しくも昨春に気仙沼、陸前高田を訪れてきましたが、個人的にはまだまだだと、そうも感じたのを今でも思い出します。
“この町で生きていく”
他人事ではなく我が事として、自分の街も見つめなおしてみようと、そんな風に感じるシリーズです。