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朝活読書サロンCollective Intelligence

月二回渋谷で開催している朝活読書サロンCollective Intelligenceに集う本をこよなく愛するメンバーのブログ

【虫は何でもやっているのです】『昆虫はすごい』

こんにちは。readingsalonのブログ、共同執筆者の北澤です。毎週土曜日に、一週間で読んだ本の中から一冊を紹介しています。ブクレコという本のSNSで、一日一冊読んだ本の感想を書いています。よろしかったら覗いてみて下さい。


さて、本日紹介する本はこちらです。



丸山宗利著『昆虫はすごい』


「昆虫はすごい」とはありそうでなかったタイトルですね。しかし、他にもあるかもしれない。そう思って調べてみたら、やはりありました! 生物学者の池田清彦先生が監修している『イラスト図解 昆虫はすごい!』という本があるではありませんか。



こちらも読んでみなければなりません。そう、このように思わせるくらいこの『昆虫はすごい』は面白いのです。昆虫全般の生物学的な面白さをもっと多くの人に知ってもらいたい。著者の熱い思いがぶんぶんと伝わってきます。読んで損なしの一冊です。


夢中になってしまったのが「まぐわい」系のお話です。つまり昆虫たちの交尾に関するお話。例えばクワガタ。雄の成虫は個体差が激しいのに陰茎の大きさは個体差が少ない。つまり彼らはナニの大小を気にしなくていいのです。何ともうらやましい(笑)


これには理由があります。異種との交尾を避けるために、雌の交尾器(膣)と雄の交尾器(陰茎)とがそれぞれ錠と鍵の関係になっていることが関連しているそうです。専門用語で「交配前生殖隔離」といいます。難しい言葉を使うと急につまらなくなる(笑)


衝撃的なのが同性愛。カメムシの一種は雄同士が交尾をします。とはいっても雄に膣はないので腹部の適当な部分に陰茎を差し込んで精子を送り込むのです! またある種では質の悪い古い精子を他の雄の体内に捨てるため射精するのだとか。昆虫の世界も大変だ...


肉食女子なお話もあります。ブラジルに住む昆虫には交尾の関係が雌と雄で逆転している種がいます。雌に陰茎状の器官があり、それを雄の膣状になっている交尾器に挿入して精包を吸い取るのだそうです。これは衝撃でした。昆虫にも肉食女子がいたとは...


とまあ、立て続けに「まぐわい」系のお話ばかり紹介してきましたが、本書は最新の知見も含めて昆虫全般の生物学的な面白話を集めたとっても楽しい本です。帯で養老孟司さんが「虫はなんでもやってます」というように人類の先取りを何でもやっているのです。


楽しんでいただけること間違いなし。是非、多くの皆さんに読んでみてほしいと思います。