【タフさの原点はロマンティックな心である】『ロング・グッドバイ』
こんにちは。readingsalonのブログ、共同執筆者の北澤です。毎週土曜日に、一週間で読んだ本の中から一冊を紹介しています。こちらでは一日一冊、読んだ本の感想を書いていますので、良かったら覗いてみて下さい。
それにしても今日は暑いですね! こんな日は家にいるよりも冷房が効いたどこかの施設に入ってしまうのが一番です。そう、書店や図書館など。屋外では熱中症、屋内では名著で涙し過ぎの脱水症状に気を付けましょう(笑)
さて、本日の一冊はこちらです。
レイモンド・チャンドラー著 村上春樹訳『ロング・グッドバイ』
実はこちら、高校生に勧めたい本というテーマの読書会で紹介された一冊です。600ページ弱と読み応えがあり過ぎるくらいの作品ですが、読み終えて思いました。これは若いうちに一度は読んでおいて欲しいと。
お勧めしてくれた方の推薦理由は「タフさの学びになる」でした。数多くの本が紹介された中でこれは評判が良かった。私が読んで感じたのは「タフさの原点はロマンティックな心である」ということでした。こういうことです。
信念を貫き通すには強い想いが必要です。その強い想いを支えるのは憧れではないでしょうか。そう、ロマンなんです。ロマンティックな心こそがタフさの原点なんです。タフな主人公マーロウの言葉にノックアウトされました。
「要点なんてあるもんか。ただ私はロマンティックな心を持っているというだけさ」
同じ視点ではこちらの作品もお勧めです。合わせてどうぞ。『ロング・グッドバイ』とともにタフさを学ばせてくれる教科書です。信念を貫くのならば強くなければならない。マーロウと慶次からのあつ~い一発を受け止めて下さい!