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朝活読書サロンCollective Intelligence

月二回渋谷で開催している朝活読書サロンCollective Intelligenceに集う本をこよなく愛するメンバーのブログ

【女の子ってこわーい(笑)】『姫百合たちの放課後』

おはようございます。readingsalonのブログ、共同執筆者の北澤です。毎月第一日曜日に、一ヶ月で読んだ本の中から選りすぐりの一冊を紹介していきます。


毎度カタめの本が多いので、今日は思い切ってヤワラカな一冊を紹介しましょう。


森奈津子著『姫百合たちの放課後』



百合コメディというジャンルがあることを本書で知りました。百合とはレズビアニズムを指しているのですが、レズビアニズムに「百合」と名付けたのは、ゲイ雑誌「薔薇族」の編集長なのだそうです。ゲイ雑誌の、しかも異性愛者の男性が「まさに!」という名称をあてたのは何とも興味深いですね。


こちらのブログで紹介する本はカタめの本が中心です(意識しているわけではありませんが)。しかしながら私の読書は雑食なので、いつも堅苦しい本ばかりを読んでいるわけではありません。硬軟使い分け。アメとムチを使い分けるようなものです。それにしてもこれはヤワラカ過ぎでしょうか(笑)


本書は百合コメディの短編集なので何話か収録されています。最初は「なんだ、こんなもんか...」と読み進めていると、だんだんとエンジンが温まってきてハードになっていくではありませんか。ハードというのは絡みのこと。これを朝の通勤時間帯に電車内で読んでしまうんですから、我ながら(笑)


ボーイズラブがこれだけ売れているんだからこれからは百合ですよ!と威勢よく編集者をどやし付けたものの、著者の創作活動は冒険に満ちあふれたものだったと振り返っています。まだ、百合というジャンルに世間の理解が追い付いていなかったようですね。冷たい世間の目に晒されていたのでしょう。


ところがいまや「百合ものを書きたい」といえばあっさりOKが出る時代になったのだとか。偏見バリバリの世間と戦わずして作品が発表できるので拍子抜けの感もあるそうです。なお、著者はこの作品集がオカズとして使われることを強く望んでいます(笑)ずいぶんとまた味付けの強いオカズですが。

「ふふ。いきそうだったでしょう? わたしには、わかるわ。だって、同じ女の子の体ですもの」


女の子ってこわーい(笑)本書が良いのは百合一辺倒ではなく、百合「コメディ」であるところです。コメディなので何気に楽しめます。もちろんバリバリ百合の場面もしっかり味わってしまいましょう。面白おかしく読めますので興味がある人はどうぞ。次はボーイズラブにも挑戦してみようかな?