朝活読書サロンCollective Intelligence

月二回渋谷で開催している朝活読書サロンCollective Intelligenceに集う本をこよなく愛するメンバーのブログ

第54回朝活読書サロンCollective Intelligence

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こんにちは。
読書サロンへようこそ。

昨晩『金魚屋古書店』の1〜3巻を読んでいた前田です。
このお話しは漫画専門の古書店の日々の出来事を描いています。

金魚屋古書店 1 (IKKI COMICS)

金魚屋古書店 1 (IKKI COMICS)


懐かしい名作が物語を彩る中、
『うわさの姫子』が作中の会話の中に出てきました。



作者藤原栄子さんのマイブームが変わる度にストーリーをコロコロ変え(学園漫画から〜突然テニスのスポ根漫画・突然アイドル目指す漫画など)、読者である子供達を右に左に振り回す作者。ツッコミどころ満載で大好きでした(笑)

金魚屋古書店』は、忘れていた幼い頃の感動や気持ちを懐かしい漫画を通して思い出すことができる一冊です。

前置きが長くなりましたが、
本日は第54回朝活読書サロンCollective Intelligence を開催しました。

イベントページはこちら。


ではでは本日ご紹介いただいた本です。

キャロル (河出文庫)

キャロル (河出文庫)


クリスマス商戦のさ中、デパートのおもちゃ売り場でアルバイトをする十九歳の女性テレーズは、美しい人妻と出会う。彼女の名はキャロル。テレーズは恋に近い気持ちを胸に、キャロルに誘われ自動車旅行へ。二人を待つ運命を、彼女たちはまだ知らない…サスペンスの巨匠ハイスミスが匿名で出した幻の恋愛小説、待望の本邦初訳。(Amazonより引用)

Kさんのご紹介です。
ただいま映画館でもこの作品が上映されています。
原作に忠実に描かれており、泣けてしかたなかったそうです。

著者ハイスミスが同性愛者であり、同性愛をテーマとする本書が社会的背景や影響を考え、本名を隠しクレア・モーガン名義で小出版社から1952年に刊行されました。 物語も1952年を舞台とし、当時、同性愛は異常であり精神が病んでいるとまで差別されていた時代。マッカーシーのアカ狩り査問の対象でもありました。
ハイスミス亡き後、『キャロル』の作者の実名を公表したのです。

ストレートで美しいラブストーリー、魅力的な登場人物。
映画館では、幕がおりても感動の余韻を残したくて、すぐに立ち上がる人はいなかったそうです。

絶歌

絶歌


1997年6月28日。 僕は、僕ではなくなった。 
酒鬼薔薇聖斗を名乗った少年Aが18年の時を経て、自分の過去と対峙し、切り結び著した、生命の手記。 
「少年A」――それが、僕の代名詞となった。  僕はもはや血の通ったひとりの人間ではなく、無機質な「記号」になった。 それは多くの人にとって「少年犯罪」を表す記号であり、自分たちとは別世界に棲む、人間的な感情のカケラもない、 不気味で、おどろおどろしい「モンスター」を表す記号だった。 (Amazonより引用)
このブログを読んでいるお若い年齢の方は、この事件に関してご存知ないかも知れませんので、詳細記事を載せておきます。


キングのご紹介です。
Amazonのレビューだけで2,000を越してます。
被害者遺族に無断で出版した、この本の著者である加害者少年Aに対する批判がほとんどです。
やはりご遺族のお気持ちを考えると、胸が痛みます。
キングはこの本に関して、気持ちをニュートラルな状態にしないと、読んでいて辛くなる一冊だとお話しくださいました。


詳しくはキングのブログをご覧ください。
今日の読書会の様子もブログに書いてくださいましたm(_ _)m

文明の生態史観 (中公文庫)

文明の生態史観 (中公文庫)

世界史に革命的な新視点を導入した比較文明論の名著。(Amazonより引用)
50年以上も前に出版されたものです。
日本における文化人類学のパイオニアであり、
梅棹文明学とも称される生態学に基づくユニークな文明論が展開されている梅棹氏の代表作。
特に東南アジアとインドに力点に置き、アジア文明論を論述することを目的とした一冊。

詳しくはこちらをご覧ください。


おむすびの祈り「森のイスキア」こころの歳時記 (集英社文庫)

おむすびの祈り「森のイスキア」こころの歳時記 (集英社文庫)


わたくし前田の紹介です。
今月の2月1日に佐藤初女さんがお亡くなりになりました。初女さんの生前の言葉を聞きたい、そして【イスキア】という意味を知りたく手に取りました。

昔、ナポリに眉目秀麗そして何不自由ない暮らしをしていた富豪の息子がおりました。ある日青年が、湖で想う女性に愛を告白し結ばれた瞬間、生きることの意味が全くわからなくなってしまいました。青年はイタリアの南部にある火山島【イスキア】を訪れ、豊かな自然の中で自分を静かに振り返ることを学び、生きる力を取り戻したエピソードに由来するそうです。

初女さんは青森の岩木山山麓に「森のイスキア」という施設を建て、心に深い悩みがあり生きることに疲れた人が過ごす癒しの場、痛みを分かち合う場を提供しています。

初女さんは、心に重い苦しみを抱えている人は、お出ししたお茶さえ、勧めても飲めないそうです。心が詰まると何も喉を通らなくなるのです。
悩む人の心にそっと寄り添い、時間をかけてお茶が飲めたら、少しずつご自身のお話しができるようになるそうです。
そして心が少しずつ軽くなると、食欲も少しずつ出てきて、初女さんは自ら採った山菜を調理したり、おむすびを結んで振る舞うそうです。

心のこもった食事は、高級レストランのご馳走よりも勝り、美味しい。
おむすびほど、人の心が伝わる料理はないと思います。
私も初女さんのおむすび食べたかった。
数え切れない多くの人の心に光をさした素晴らしい女性だと思います。


詳しくは初女さんのインタビュー記事がありますので、ご覧ください。




「首から下」で考えなさい

「首から下」で考えなさい


「いいアイデアが浮かばない」「勉強しても、内容が覚えられない」「机の前に座って何時間考えても、結局解決できずに悩んでしまう」……。 そんなときは、文字通り「枠からはみ出す」ことを実践してみましょう。そう、机から離れて、部屋を飛び出してみるのです。すると、思いもしなかった考えがひらめき、覚えられなかった言葉や単語も脳にどんどん記憶されていくことを実感できるはず。体に秘められたパワーを、あなたは体感することになるのです。 シカゴ大学心理学部教授で、認知科学の第一人者である著者は、これまでの体と脳についての考え方をくつがえします。脳が体を動かしているのではなく、体が脳や心を操作しているときもあるのだと。 そして、まわりの環境が私たちにどれほど大きな影響を与えているのかを、膨大な実験データをもとに解き明かします。 
人生を変えたければ、考えるよりも、まず行動を起こすことが大切。 私たちの体には、人生を変える力が秘められているのです。 (Amazonより引用)
Micoさんのご紹介です。

何かを学ぶときに、指や手を動かすだけでも、私たちの脳は活性化されます。私たちの脳と体は、思っている以上に密接につながっているのです。複雑な問題を解きたいとき、いいアイデアが思いつかない、覚えることがなかなかできないなどなど…。
そういう状況に陥ったら、体を動かし、外に出ましょう( ´ ▽ ` )ノ

集中したいときに、よくヨガの瞑想や禅を連想しますが、私のような雑念だらけな人向けの簡単瞑想法があるそうです。
意識を外に向けて口元目元に微笑みを浮かべ、息を吐き、鼻から吸うのを数回繰り返すだけで集中力アップするそうです。
これなら仕事中でもできますね。

あとボトックス注射がうつ病治療に効果があるとの事。
あのおでこや眉間のシワをとる美容法です。
小脳扁桃という箇所の反応を鈍くするのだとか。


鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)

鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)


鬼平”と悪人たちから恐れられる幕府火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵が、ときにはユーモアをまじえ、ときには鋭い勘を働かせて、兇悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける。その颯爽たる立廻りが大評判の人気シリーズ第三巻は「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」の六篇を収録している。(Amazonより引用)
みっちゃんのご紹介です。
ご存知、鬼平シリーズ。
鬼平こと長谷川平蔵の京都への旅と、江戸への帰還が描かれています。 
「むかしの男」では、平蔵と久栄の馴れ初めが,そして腹心、筆頭与力の佐嶋さんの人柄がわかります。
みっちゃんは3月23日の朗読会で、この3巻の一幕を衣装を着て、朗読するそうです。
ウオーキングで鍛えた響く低い声での朗読は、きっと舞台の重厚感を増すことでしょう。
場所などの詳細は次回告知します。
お楽しみに♪


18歳から考える国家と「私」の行方 〈東巻〉: セイゴオ先生が語る歴史的現在

18歳から考える国家と「私」の行方 〈東巻〉: セイゴオ先生が語る歴史的現在

“すべての歴史は現代史である"(クローチェ) 
タテの関係(時間と因果)&ヨコの関係(同時代性)で複雑に絡み合った近現代の難問たちを「編集」をキーワードに解きほぐす。 
欧州・アメリカ・中国・朝鮮半島と日本。近代の始まりとともに、世界規模で密接になっていったそれぞれの関係性とその背景をわかりやすいストーリーで描き出していく。 18歳といわず、大人も目が離せない、セイゴオ先生、白熱の近現代講義。
2007年の時点で、リスク社会の問題と金融工学の問題を取り上げ、リーマンショック以前にその破綻を示唆していた『世界と日本のまちがい』を、激動の時代を展望するために中国との問題、IS(イスラミックステート)の問題、インターネットの問題、安保の問題などについて加筆、全面増補改訂しました。(Amazonより引用)
教授のご紹介です。

学校の歴史の授業ではある国のタテ軸の歴史しか学ばないので、同時期の諸外国ではどう歴史が動いているのか、ヨコ軸を全く知らない状態で学校を卒業してしまいます。
それぞれ影響し合って歴史は動いていることを知ることこそ本来の学問ではないかと思います。


佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日

佐藤優の「地政学リスク講座2016」 日本でテロが起きる日


陰惨を極めたパリ同時テロ事件。 「イスラム国」は2015年1月から、本格的に「戦争」を始めている。 過激派組織「イスラム国」の無差別攻撃の標的の一つは日本だ。 
「世界はカリフという1人の皇帝によって支配されるべきで、それを実現する戦いにおいては敵と味方とどちらかしかない」という「世界イスラム革命」。 
洗脳と、自爆テロリストに年金が出るシステム。中東の核ドミノと、イスラム国が原爆を持つ可能性。
国際情勢が分からないのは、読み解くために必要な文化・歴史・宗教の「見えない膜」がニュースの裏側にあるからだ。「あれはイスラムだからしょうがない」「ロシアだからよく分からない」…分かるものしか理解しようとしないのでは重要なことを見失う。すべて話した!会員制講演を集大成。(Amazonより引用)
ファンの多い
当読書サロンでは佐藤優さんの目ヂカラ度数をいつも計っているのですが、これはまたなかなかの高い数値を出しております。

次の一冊も関連している内容ですので、詳細は後述します。

地政学で読む世界覇権2030

地政学で読む世界覇権2030

中国、欧州、ロシアは次々に自滅。 世界は確かに破滅に向かっている。 しかし、アメリカだけがそれを免れる。 気鋭の地政学ストラテジストが、2030年以降の世界地図を読み解く。 
ベストセラー『100年予測』著者のジョージ・フリードマンが1996年に設立した影のCIAとも呼ばれる情報機関「ストラトフォー」。 影のCIAとも呼ばれるその機関で、著者はバイス・プレジデントまで上り詰めた。 ウォール・ストリート・ジャーナル、ブルームバーグ、AP、フォーブスなど、多数のメディアが彼の分析に注目している。 『100年予測』やランダース『2052』、英エコノミスト編集部『2050年の世界』、カプラン『地政学の逆襲』、トマス・フリードマン『フラット化する世界』につづく未来予測の新機軸。 
●2030年までに、いったんは米国中心主義が薄れる。 
●しかしその後、ロシア、欧州、中国は次々に自滅し、アメリカは世界で圧倒的な超大国になる。 
●世界各地で紛争が勃発し、アメリカのライバルたちは疲弊する。 
●地理的に離れているため、世界で起きる紛争はアメリカに影響しない。 
●地形のおかげでアメリカはすでに必要なものをすべて手に入れている。 
●アメリカの人口構成が若返り、ふたたびキャッシュを生み出す。 (Amazonより引用)
教授ご紹介の地政学関連二冊。
そもそも地政学とはなんぞや。
地政学とは地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を巨視的な視点で研究するものである。イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国等で国家戦略に科学的根拠と正当性を与えることを目的とした。「地政学的」のように言葉として政治談議の中で聞かれることがある。
歴史学、政治学、地理学、経済学、軍事学、文化学、文明、宗教学、哲学などの様々な見地から研究を行う為、広範にわたる知識が不可欠となる。また、政治地理学とも関係がある。
地政学、すなわち、地理と政治や軍事との関係性についての研究は、すでに古代ギリシアの時代、ヘロドトスの『歴史』にその起源が読み取れる。彼は民族の命運が地理的な環境と深く関係していることをペルシア戦争の研究から述べている。(ウィキペディアより引用)
体系的、そして俯瞰するように冷静に歴史を見つめる事が、未来を予測する力にも通じますね。

きせきのしま (小学館SJムック)

きせきのしま (小学館SJムック)

心の中に「ちいさなきせき」が生まれる本 
「きせきのしま」には、都会にあるものは何にもない。けれど、都会では気づかないものがここにはたくさんある。――見ているだけで心が開放される美しい写真と、シンプルで心を癒す言葉。忙しい生活の中にゆとりの時間とハートを取り戻す癒しのフォトブックです。独特の透明感のある色調とやわらかい世界観で人気の高い写真家・ むらいさち氏。むらい氏が撮影したミクロネシアに浮かぶ世界最小のリゾート「ジープ島」のファンタジックでイノセントな写真に、現代の吟遊詩人・Caravanが書き下ろした心にしみ込む言葉が寄り添い、ハートに「小さなきせき」を届けてくれます。ハンディな A5判で、いつでも持ち歩け、また、友人や恋人にギフトしたくなる1冊です。 (Amazonより引用)
若菜さんのご紹介です。
昔、若菜さんはこの島へ行ったことがあるそうで表紙の写真のような二重の虹が毎日架かる天国のような島です。
日本人専用のホテルもあり、透き通る美しい海のダイビングも楽しめるそうです。
あー、美しい空と海‼︎
のんびりしたいっo(^_^)o



皆様、本日もお寒い中ご参加いただきありがとうございましたm(_ _)m

帰りも寒いなぁと思っていたら、
かすかに小雪が舞っていました。
春の暖かさが恋しいです。

次回は3月10日の予定です。


●電源カフェbeez

●料金300円(会場使用料、フリードリンク付き)
会場入り口でお支払い下さい。


今日のお別れの曲は
です。
また次回( ´ ▽ ` )ノ