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朝活読書サロンCollective Intelligence

月二回渋谷で開催している朝活読書サロンCollective Intelligenceに集う本をこよなく愛するメンバーのブログ

【変化を恐れない勇気を】『弱者の戦略』

こんばんは。readingsalonのブログ、共同執筆者の北澤です。毎週土曜日に、一週間で読んだ本の中から一冊を紹介しています。ブクレコという本のSNSで、一日一冊読んだ本の感想を書いています。よろしかったら覗いてみて下さい。


さて、本日紹介する本はこちらです。



稲垣栄洋著『弱者の戦略』


先週紹介した本とやや似通っています。先週は『昆虫はすごい』という本を紹介しました。これは昆虫全般の生物学的な面白さ、その中でも選りすぐりの面白さを集めた一冊でした。この『弱者の戦略』と生物学的な特徴に注目していることが共通点です。


本書がユニークなのは、昆虫に限らず自然界に生きる「弱者」から生き延びる戦略を学ぼうというところ。弱者に見えながらもちっとも弱者ではない、自然界から恐れられている存在もいるのですが。大きく取り上げられているのが「ずらす」という戦略です。

「ずらす」ということは、他の生物がナンバー1になれない場所を探し、自らがナンバー1になる自分の居場所を「探す」ことである。


何だか逃げているようですけれども、これがなかなか興味深い。具体的には強者のコースには乗らずそこから外れること。競争が激しい場は避けること。ますます逃げているようですが、要は強者が強者であることができない環境を探せということなのです。


ニッチ戦略という言葉も出てきます。ニッチ(すき間)は「ある」だけのものだと勘違いしていました。つまり、すでにすき間は埋め尽くされているではないかと。本書で指摘されているのは、ニッチとは大きな変化がもたらすものであるということです。


これが大きな気付きでした。変化に恐れ、変化に戸惑い、変化に抵抗しがちです。しかしながら、強者でないのであればなおのこと、変化は歓迎しなければならないものなのです。変化が大きければ大きいほど弱者のチャンスもまた大きくなるのですから。


本書を読んでの大きな気付きは「変化を恐れてはならない」ということでした。他人が嫌がる変化にこそチャンスが宿ると考えて、大きな変化には小躍りして喜ばなければならないわけです。これは簡単なことではありませんが。変化を恐れない勇気を。